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盈月紀年2~others have their destiny, we have our own サークル:ComicFishing 東方同人堂 Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 01 Prelude The Beginning Haku Wang - - 東方封魔録 博麗神社境内 [01 44] 02 Hana no Umi Haku Wang - - 東方封魔録 博麗神社境内 [04 33] 03 Clear Open Sky~Harmony Night nights - - 東方永夜抄 恋色マスタースパーク [04 19] 04 End of the World nights - - 東方怪綺談 世界の果て [05 31] 05 Unknown World~the Ambient Chill nights - - 東方妖々夢 東方妖々夢 [05 32] 06 Interlude-Rebirth Haku Wang - - 東方永夜抄 永夜抄 [05 31] 07 Stress to Memory II~Revives nights - - 東方永夜抄 懐かしき東方の血 [05 21] 月見草 08 Lotus Land Haku Wang - - 東方幻想郷 幻想郷 [05 12] 09 Compositeur dans la mélodie~Waves from Hole nights - - 東方妖々夢 妖々夢 [08 17] 東方紅魔郷 月時計 10 Fantaisie-impromptu in d Minor Touhoutraume Cantusky - - - 色々 [05 34] 11 夜降り萃夢郷~A Reverie of Dolls and Stellula Larse - Foolen, hopechong 東方萃夢想 東方萃夢想 [03 34] 12 Finale- The Morn Haku Wang - - 東方妖々夢 さくらさくら [05 56] -- -- -- - - -- -- [00 05] 14 Unknown World~Modern Energy Mix nights - - 東方妖々夢 東方妖々夢 [03 47] 15 The Last Judgement Haku Wang - - 東方怪綺談 the Last Judgement [04 59] 詳細 コミックマーケット72(2007/8/17)にて頒布
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Chain of Destiny♮スーパーノヴァ ◆ 「フン!」 「ぐあぁ!」 オールオーバーの一撃を受けて、カブトの変身が解除される。 病院での爆発を見て全力で駆け抜けて何とか間に合いこそしたものの、しかしドラス戦での疲労は決して癒えていない。 そんな状況で先ほどよりも強化されたネオ生命体と単身で戦えば、この結果も当然とすら言えるものだった。 そして今、レイキバットさえ失った総司には振り下ろされる剣を躱す術もなく――。 「総司君!」 突如として横から飛び込んだ名護が、総司の身体を抱きかかえるようにして剣を躱しそのまま倒れ込む。 ありがとう、と彼にお礼を言うのと同時に、総司はその視線の先にあるものを映して思わず笑みを浮かべた。 一体その先に、何があるというのか。 彼の視線に釣られて振り返ったアルティメットUDがその瞳に映したのは、自身に向けてゆっくりと歩む二人の戦士の姿だ。 門矢士と紅渡。 それは、決して相容れないと思われていた男たちが、今志を同じくして宿敵へリベンジを行おうとするまさにその光景。 だが総司からすれば狂喜乱舞すべきその悲願の達成に対し、アルティメットUDは心底つまらなさそうに嘲笑を漏らした。 「なんだ、誰かと思えばお兄ちゃん達か。さっきも負けたのに、またやられに来たの?」 彼の滲み出る自信は、決して過剰なものではない。 その実力は凄まじいものがあるのは確かだし、恐らくまた挑んだとしても彼らの勝ち目は薄いだろう。 ――単身ならば。 「確かに、俺たちはお前にさっき負けた。だがそれは、一人一人での話だ」 「一人一人?二人になったからって何か変わるって言うの?」 士の言葉に、アルティメットUDは意味が分からないとばかりに鼻で笑い飛ばす。 しかしそんな傲慢な悪を前に、士は決して屈さない。 「変わるさ、俺達は一人一人じゃとても弱い。強い敵にだけじゃなく、自分自身にだって負けてしまうことが、あるくらいには」 語りながら、士は渡を一瞥する。 自身の心の声を聞こうともせず逃げ続けていた今までの渡。 仲間の存在を最初から信じようとせず絆を断ち切ろうとばかりしてきた、弱い自分。 もう彼は、そんな自分に負けたりしない。 「だがそれでも……支え合える仲間がいれば、俺達はどこまでも強くなれる。どんな枷だって振り払って、なりたい自分になることが出来る!」 名護と総司が、深く頷く。 彼らが紡いできた絆こそが、この言葉の証明だ。 師弟の絆、数多の人が見せた渡を見捨てない覚悟、そして……時代を超えた親子の愛情。 全てが積み重なって、今ここにこうして彼らがいる。 それが士と渡にとって、何よりの力となっていた。 「だから今度は、お前にも絶対に負けない。俺達は今……一人じゃないからな」 「お兄ちゃん……一体何者?」 顔を見合わせ頷き合った二人に対し、アルティメットUDは問いを投げる。 だがそれは、とどのつまり彼が待ち侘びていたものだ。 自身の存在の証明、そして自身が生きる限り紡ぎ続ける世界を巡る旅の記録。 許されざる悪を前に、彼が名乗り続けるその名前は――! 「通りすがりの仮面ライダーだ……覚えておけ!」 士の高らかなる宣言を受けて、アルティメットUDは吠える。 それこそ丁度、かつて渡が激情を露わにしたのと同じように。 しかしその程度の威圧に、今更彼らが怯むはずもない。 ――KAMEN RIDE…… 「ガブリッ―――!」 亡き父に、亡き友に受け継いだ力をそれぞれ手に抱いて、彼らは強く叫んだ。 「「変身!」」 ――DIEND! 士のディエンドライバーが、戦いの幕開けを合図するように高く銃声を響かせる。 それによって纏われるシアンの鎧に、しかし士は特別の感慨を抱く事もない。 ただ少しだけ、自分にはやはりこの鎧は似合わないなと、何の意味も持たない愚痴を漏らしたくなった、それだけだった。 一方で、ダークキバの鎧を纏う渡の心には、この鎧に先ほどまではいなかったはずの父が一層強く感じられた。 紅渡の名を誇り続ける覚悟をしたからなのか、或いは士を通じて彼の言葉を聞いたからなのか。 そのどちらにせよ、もうこれまでのように負けはしないと、渡は確信していた。 「グオオ!」 獣の如き唸りを上げて、アルティメットUDが大地を蹴りつけ駆け抜ける。 剛脚を轟かせ迫る彼を前にして、ダークキバはその懐からザンバットソードを取り出して応じた。 オールオーバーとザンバットが、火花を散らし拮抗する。 実力は同格、剣としての格も、剣士としての才覚も互角程度。 なればその勝敗を決めるのは残されたフィジカルの差だと、アルティメットUDが力を込めるが、ダークキバの狙いは決して鍔迫り合いによる勝利ではなかった。 剣同士での戦いの決着を待つこともせず放たれたディエンドの弾丸が、アルティメットUDの腕から大剣をはたき落とす。 意識外からの攻撃に得物を失い呻いたアルティメットUDへ、ダークキバは躊躇なくザンバットを振るった。 勢いを盾で凌ぎきれず後退する彼を前にして、間髪入れずディエンドは次なる攻撃の手として二枚のカードをドライバーへ滑り込ませる。 ――KAMEN RIDE……HIBIKI! KABUKI! 続けざま放たれた電子音声が、虚空に二つの像を結ぶ。 並び立った二体の傀儡は、本来共に戦うはずなどなかった異形の鬼たちだ。 だがそんな経緯など、今の彼らには関係ない。 ただ自身らを呼び出したディエンドの意のままに、彼らは同時にアルティメットUDへと己の腰に備え付けられた音撃鼓を装着した。 かつてキングに通用したソリッドシールド攻略の音撃打が、今また二重奏となって奏でられる。 だが、二人に増えたとは言え所詮彼らは分身に過ぎない。 アルティメットUDの豪腕を以てすれば、この程度の拘束を解くことなど時間の問題。 だが、そんな事はディエンドも先刻承知の上である。 攻撃を完成させる為の最後のピースに向けて、彼は勢いよく呼びかけた。 「渡!」 「はい!」 ディエンドの意図を察したのだろう。 返答と同時、ダークキバはその足下へ禍々しいキバの紋章を浮かび上がらせる。 同時、気合いと共に彼が腕を振るえば、今まさに音撃鼓を打ち破ろうとしていたアルティメットUDの背をそれが拘束し、彼からいよいよ抵抗の術を奪った。 「ウェイクアップ2!」 そして、そんな格好のチャンスを見逃す彼ではない。 すかさずキバットにウェイクアップフエッスルを噛ませ、沸き上がる魔皇力に任せて高く宙へと跳び上がる。 同時、それによって発動したキングスバーストエンドのタイミングを理解していたように、響鬼と歌舞鬼が音撃打を終え虚像となって消滅する。 残されたキバの紋章だけであればアルティメットUDには打ち破ることも出来たかも知れないが、しかしそれももう遅かった。 「ハアァ!」 掛け声一つ、アルティメットUDの胸へダークキバ渾身の一撃が突き刺さる。 同時、無条件でその身を守るソリッドシールドが浮かび上がるが、その程度の防壁、闇のキバの必殺技を前には砂の砦に等しい。 瞬く間に罅割れ砕け散り、遂に彼を守る盾は跡形もなく破壊されてしまった。 背に負った紋章すら打ち破り、アルティメットUDは大きく吹き飛ぶ。 その身が地面を抉り転がるが、しかしすぐさま立ち上がる。 その胸から硝煙を燻らせ、確かなダメージをその身に届かせながらも、しかし彼は未だなお萎えぬ殺意で以て仮面ライダーらを睨み付けていた。 全身に受けたダメージを微塵も感じさせぬ威圧を伴って、アルティメットUDは大きく吠える。 同時、かつてない強敵を前に警戒を緩めず構え直したダークキバの元へ、今の隙にコンプリートフォームへと変身を遂げていたディエンドが並び立つ。 奴を倒すには、やはり特大の一撃を食らわせるしかない。 そう思考を巡らせて、彼は懐から三枚のカードを抜き出した。 渡と心を通わせたことによって色を取り戻したそれらのカードこそ、この勝負の決着をつけるのに相応しい。 チラとダークキバを一瞥して、ディエンドは手に持つカードの縁を見せびらかすように叩いてみせる。 「決めるぞ、渡」 「……うん」 ――KAMEN RIDE……KIVA! ダークキバの頷きを受けて、ディエンドライバーが三度新たな電子音声を放つ。 叫ばれた意外なその名にダークキバが驚愕を禁じ得ない中、虚像は実像となりその姿を現実のものとする。 刹那、そこに立っていたのは、『キバの世界』を代表し、黄金のキバの異名も持つ仮面ライダー、キバ。 それは渡からすれば二度と見るはずがないと思っていた、過去の自分の姿だった。 「キバット……?」 だがその姿にダークキバが抱く感慨は、過去の自身との邂逅ではなく今は亡き相棒との再会に対するものだった。 キバの腰に鎮座する相棒に声を掛けるつもりで彼に呼びかければ、意識のない傀儡であるはずのそれはしかし、彼の呼びかけに深く頷いてみせた。 ――FINAL FORM RIDE……KI・KI・KI・KIVA! ディエンドライバーの指示に従って、キバの身体は大きく変形していく。 人体の可動域を無視し、超常を逸した変形を完了したキバの姿は、まさしくキバットを模した弓と形容するのが相応しい。 その両手で以て、ダークキバがキバアローと化したキバを抱きかかえる。 それは彼からすれば、まるでもう二度と叶わないと思われていた生涯の親友との和解を成し遂げたような、そんな心地ですらあった。 ――FINAL ATTACK RIDE……KI・KI・KI・KIVA! 必殺の準備を終わらせた彼らに対抗するように、アルティメットUDがその胸にエネルギーを滾らせる。 だがそんなものに恐れを抱く理由はもう何も無い。 カテナを解き放ちその魔皇力を全開にしたキバアローを引き絞って、ダークキバは真っ直ぐに構えた。 「キバって……行くぜええぇぇぇぇ!!!」 相棒の声が、胸を打つ。 放たれたアルティメットボムを目がけて、キバが矢を解き放つ。 それと同時ディエンドも銃口から巨大な光線を打ち込めば、二つの必殺技は交わり更に巨大な一条の矢となって敵へと迫る。 刹那、衝突した相対する二つの光。 だが力を合わせた彼らの攻撃を前に、究極の名を冠した光弾は最早僅かな拮抗すら許されず掻き消えた。 そしてその勢いが、その程度で収まるはずがない。 放たれた最強の矢は、アルティメットボムを突き破った勢いを一切萎えさせることなく、その先にあるアルティメットUDの胸をも、容易く射貫きそのまま虚空へと消えていった。 「そんな、僕が……グゥゥ、オォォ……!」 胸に風穴を開け、身体のバランスを失ったアルティメットUDが呻き、その巨体を大きく後ろへ倒れさせていく。 同時、打ち込まれ、高まりきったエネルギーの奔流が彼の身を突き破って巨大な爆炎を生じさせ、その全身を消滅させる。 それはまさしく、幾度となくあまりにも大きな悲しみをこの地に振りまいてきた王を名乗る邪悪の企みが、今度こそ全て無に帰した瞬間だった。 アルティメットUDの撃破を受け、役目を終えたキバアローがダークキバの手を離れ人型へと戻る。 降り立ったキバはしかし、何の言葉を発することもない。 ただ再び虚像と化して空に溶けるまで、ずっとダークキバの事を、静かに見守り続けていた。 そしてそれは、ダークキバも同じこと。 謝罪や感謝ですら、今この瞬間に限っては無駄な言葉に過ぎない。 ただ向かい合うだけの二人の間にあったのはしかし、他の誰にも立ち入ることの出来ない、まさしく二人だけの世界だった。 一分の時間制限によりキバが消滅し、ダークキバの変身も解ける。 それでも渡は未だ思いを馳せるように虚空を眺めていたが、そんな彼の意識を浮上させたのは、あまりに遠慮無く彼に抱きついた名護だった。 「やったな、渡君!」 「名護さん……」 もう少しだけ余韻に浸りたい気持ちもあったが、しかし彼に掛かればそんな湿っぽい空気もどこへやらだ。 やっぱり名護さんは名護さんだなと微笑して、渡はそれから辺りを見渡す。 総司と士、確かな殺意を以て戦った彼らが歩んでくるのを前にして、自分は言わなければならなかった。 「総司君、士さん、その……今まで本当に、すみませんでした」 「……いいよ、渡君がちゃんと自分に向き合えたなら」 「総司君……」 総司の優しい言葉に、渡は二の句を継げなくなる。 どうしようもなくなって笑みを交し合った彼らの元に、士は総司の言葉に頷きつつ歩み寄った。 「渡、さっきの言葉はあの時限りじゃない。もしお前がまだ、仮面ライダーとして戦った末に死のうと考えてるなら……」 「……えぇ、分かってます。もうその心配はいりません」 心の底から、渡は断言する。 もう、死ぬつもりなんてない。 少なくとも自分から全ての罪を被って死ぬだなんて逃げは、既に彼の思考からは消え失せていた。 そしてそんな渡の覚悟を前にして、士は満足そうに頷く。 微笑を携え渡と向き合う彼の姿は、到底世界を破壊する悪魔とは思えないほど穏やかなものだった。 「渡君」 名前を呼んだのは、名護だ。 その瞳には、先ほどまで渡を説得していた時のような、真剣な光が浮かんでいる。 「これから君は、数え切れないほどの人間に数え切れないほど謝っていかなくてはならない。だが心配することはない、君は……他ならぬ俺の弟子なのだから」 「名護さん……」 記憶を消し、何度も彼の手を拒んだというのに、名護はまだ自分を弟子と呼んでくれた。 それがどうしようもなく嬉しくて、渡の目に再び涙が滲む。 そんな彼を前に名護も僅かに涙ぐみ……そんな湿っぽい空気を切り替えるように、総司は敢えて戯けて間に入ってみせた。 「でも名護さん、渡君は一回名護さんの記憶を消しちゃってるから……名護さんの弟子としては、今は僕の方が先輩だよね?」 「え……?」 自身が以前犯した過ちを掘り返すような言葉に仰天して総司を見やる渡の顔は、あまりに真面目なもので。 それが何より可笑しくて、総司も名護も思わず吹き出してしまう。 「ふふ、そうだな。今は総司君が先輩で、渡君が後輩だ」 「よろしくね、後輩君!」 「そんなぁ……」 俯く渡に対し、いよいよ士も吹き出す。 朗らかな笑いに包まれた彼らの中に、もう憎しみは存在しない。 ただこれからもずっと罪を抱き生きていく仲間として、渡を受け入れていた。 「さぁ、行こう渡くん、病院で君の手当をしなくては」 談笑を終え、仲間達が病院へと歩んでいく。 その背中を眺めながら、渡はふと空を見上げた。 深央や加賀美、それにキバットは、これからの自分を見守ってくれるだろうか。 病院で自分のせいで死んでしまった人や、かつての王は自分を許すことなく恨み続けるだろう。 それを思うと自分は本当に、多くの思いを抱いて生きていかなければならないと再度実感する。 それに、世界の崩壊やディケイドの真実など、これからも自分の目で見定めなければならない事は、あまりにも多い。 だがそれでも、父と母がくれた紅渡の名を胸を張って名乗れるという事だけで、渡の心中は透き通るように冴え渡っていた。 「渡くーん!どうしたのー?置いてっちゃうよー!」 「……今行く!」 仲間の自分の名を呼ぶ声に否定をせず応じられることが、これほどまでに嬉しいこととは。 そんな当たり前を再実感しながら、渡は勢いよく走り出した。 ――そうして全ては、ハッピーエンドに向かっているはずだった。 この場にいる憎しみに囚われた唯一の邪悪の、その牙が未だ健在でなかったなら。 「――アハハハハハッ!油断したねお兄ちゃん、終わりだよ!」 「何ッ……!?」 突如として響いた幼い哄笑に、全員が振り返る。 それを発する一つの影は、アルティメットUDとして打倒されながら、しかしまだ消滅にまで至っていなかったネオ生命体のコアのものだった。 FFRによる攻撃を前にしても未だ立ち上がったのは、キングから授かった頑強さ故か、或いは単にネオ生命体の執念によるものか。 ともかく、その身体の節々から火花を飛び散らしながらも、しかし彼は勝利の余韻で油断しきった士に向けて、一筋の光弾を放った。 抵抗は、間に合わない。 ディエンドライバーやイクサナックル、彼らがそれらの武器を取り出すより早く、光弾は間違いなく士の命を刈り取るだろう。 しかし彼にはまだ、諦めることは出来ない。 亡き仲間たちに、渡に、そして彼女に誓ったのだ。 自分は生きて彼らの存在を未来に繋ぐと。 だが、無情にも迫る光弾は、彼の感傷を理解しない。 今にも士の身を突き破ろうと凄まじい勢いで――。 ――だが、何時まで待ってもその瞬間は士に訪れない。 刹那、その違和感に耐えきれず目を開いた彼がその瞳に映したものは、眼前にまで迫っていたはずの光弾の姿ではなく一つの人影。 それは、自身の盾になるように飛び出し、ネオ生命体の光弾を一身に受け止めてその腹に大穴を空けた、紅渡の姿だった。 「渡!」 「士、さ……」 士の声に返すことも出来ず、渡はそのまま前のめりに倒れ尽す。 予想だにしなかったその展開に、場にいる誰もが驚愕に染まる中、しかしその凶行を成し遂げた下手人はただ一人下卑た笑い声を上げた。 「あれぇ?……まぁいいや、どっちにしろ……僕の勝ちだよね!」 そう言って、自身の狙った相手ではない者が死にかけている状況に、しかしネオ生命体は脇目も振らずに爆笑する。 ただ誰かを殺すことが出来たということが、それだけ嬉しくてたまらないのだろう。 大凡最後の悪足掻きに過ぎない抵抗でそれだけの悪意をまき散らせるのだから、なるほど彼は紛れもなくキングの切り札に過ぎなかった。 「ははっ、僕の思ったとおり……やっぱり、人間は弱――」 だが、最後の捨て台詞を吐こうとした彼の言葉は、そこで止まる。 それ以上彼が薄汚い口を動かす前に、すかさず放たれたディエンドライバーとイクサナックルの光弾が、その眉間を的確に打ち抜いた為。 断末魔すら許されず爆発したネオ生命体にはもう目もくれることもせず、彼らは渡を抱きかかえた。 「渡!」 「渡君!」 だがその呼び声に、渡は最早まともに応えることも出来なかった。 腹部を打ち抜かれた影響で、口中にまで血が沸き上がっていたのだ。 一目見てもう無理だと分かってしまうようなその惨状を前に、しかし士は必死に呼びかける。 「渡、お前……なんで俺を庇った!」 その問いは、困惑と何より自分自身の不甲斐なさへの憤りが滲んでいる。 ネオ生命体が狙っていたのは自分だったはずなのに、何故彼が身代わりになったのか。 しかしそんな士に対し、渡は今までに士が見たこともないような優しい笑みを浮かべた。 「当然ですよ、士さん……貴方の中には、父さんも含めて……たくさんの人の……音楽が流れてる。僕はそれを……守りたかったんです」 「たくさんの……音楽……?」 自身の胸に手をあてて、士は俯いた。 彼の言う心に流れる音楽とは何なのか、士には正確にはよく分からない。 だがそれでも、士には理屈ではなく心で彼の言葉が理解出来た。 きっとそれこそが、渡が戦い続けてきた理由。 人の心の中に流れるそれぞれの音楽を守る為に、彼は……仮面ライダーキバは戦ってきたのだ。 自分に思いを託していった仲間達は、未だ自分の胸の中で音楽となって生き続けている。 そんな絆の形に気付かされて、士は思わず込み上げる思いに言葉を詰まらせる。 そしてそうして沈黙に沈んだ士に代わって渡へ声をかけるのは、名護の仕事だった。 「……待っていろ渡君、今病院に連れて行って助けてやる!士君、総司君!担架を持ってきてくれ!彼を運ばなければ――」 「――やめて、下さい……もう、いいんです、名護さん……」 「良いわけがあるか!俺が君を救ってみせる、だから、だから……!」 必死の思いで叫ぶ名護に、しかし総司も士も動けない。 分かっているのだ、名護の意思がどれだけ固くても、これはもうどうしようもないと。 なれば彼の言葉を最後まで聞き届けることこそが、自分たちの使命に違いないと。 それは、既に名護にも分かっている。 だがそれでも諦めきれないとどうにか彼を救おうとして、しかし答えは見つからない。 あまりの無力感に言葉を失った彼に対して、渡は死力を振り絞り必死に言葉を紡いだ。 「すみません、名護さん……僕は結局、最後の、最後で貴方をまた……裏切ってしまった。紅渡として……生きて罪を償うこと……それすらも、僕には出来ませんでした……!」 涙を浮かべながら、渡は悔いるように漏らす。 以前はキングとして冷酷な王の道を往くと名護を裏切り記憶を消した。 そして今度は、紅渡として罪を背負って生きていくと決めたはずなのに、その約束を裏切ってもう死のうとしている。 やはり自分が言ったとおり、自分は薄汚い裏切り者でしかないのだと強く実感して、渡はそれが何より辛かった。 だがそんな渡の苦悩を一瞬にして断ち切るのは、やはり名護の言葉だった。 「何を言う渡くん、君は一度も俺を裏切ってなどいない。君はずっと愛する誰かを守る為に戦ってくれていたんだろう……その優しさの、どこが裏切りだと言うんだ!」 それは、以前の記憶を持っていた名護が、キングとしての自分の行いを肯定してくれた時の言葉と、よく似ていた。 本当に名護さんは何も変わらない。 自分たちが名護啓介と紅渡である限り、素晴らしい関係を築けるはずだという、先ほどの言葉を思い出す。 自分はキングとして紅渡の名を捨て、名護からは記憶を消してその絆を断ち切ったはずだったのに、結局こうしてまた繋がってしまった。 彼がどこまでも名護啓介で……そして遂に自分も彼に負けて、紅渡に戻ってしまったから。 本当にこの人には敵わないなと苦笑して、渡は最後の最後、今この瞬間に抱いた気持ちをどうしても彼に伝える為、薄れ行く意識を繋ぎ止めて口を開いた。 「名護さん……やっぱり貴方は……最高、です……」 ただ、それだけ言い切って。 渡の首は、がくんと力なく項垂れた。 師への感謝と、謝罪と、そして称賛の全てを込めた、その一言。 かつて彼に憧れ弟子入りしようとした時、彼を崇め持ち上げようとした一心で、渡が放った言葉。 それを、この名護が覚えているはずもない。 だがそれでも、彼はどうしてもこの言葉からまた始めたかった。 自分が紅渡として、名護啓介に最初に抱いた感情と同じ全幅の憧憬を告げることで、また一から、二人の関係を。 しかしそれは、叶わない。 その言葉を最後にして、もう渡の意識は永遠に失われてしまったのだから。 「……渡君?」 名護の呼びかけに、渡がもう応えることはない。 始まりの言葉だけを残して、渡は逝ってしまった。 もうどれだけ彼らが名前を呼ぼうと、身体を揺さぶろうと、応じることはない。 どうしようもないその喪失感に、名護は胸を強く締め付けられ、力強く彼の身体を抱き寄せる。 「聞こえないぞ、渡君……!もっと……大きな声で言いなさい……!渡君……!」 涙で途切れ途切れになりながらも告げたその言葉に、しかしもう返してくれる声はない。 それがどうしようもなく心苦しくて、名護はそれから長い時間、嗚咽を上げて渡の亡骸を抱きしめていた。 一方で、そんな彼の背中を呆然と見ることしか出来ない士の胸にも、渡の死はあまりに大きな穴を空けていた。 物理的な意味ではない。また、一人自分のせいで死んでしまったという事実が、彼の心を締め付けるのだ。 一真にヒビキ、雄介に巧、そして良太郎に……渡。 自身に力を託して死んでしまった多くの仲間達。 それを思えば、自分に残された彼らの力を記録したカードなど、文字通り紙くずに等しい。 それでもまだ歩まなければならない苦しみとやるせなさを、士は慟哭として吐き出すことも出来なかった。 【二日目 昼】 【D-1 市街地】 【門矢士@仮面ライダーディケイド】 【時間軸】MOVIE大戦終了後 【状態】ダメージ(大)、疲労(大)、決意、仮面ライダーディエンドに2時間変身不能、仮面ライダーディケイドに1時間50分変身不能 【装備】ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド、ライダーカード一式@仮面ライダーディケイド、ディエンドライバー+ライダーカード(G3、王蛇、サイガ、歌舞鬼、コーカサス)+ディエンド用ケータッチ@仮面ライダーディケイド、トライチェイサー2000@仮面ライダークウガ 【道具】支給品一式×2、ケータッチ@仮面ライダーディケイド、キバーラ@仮面ライダーディケイド、 桜井の懐中時計@仮面ライダー電王 首輪探知機@オリジナル 【思考・状況】 基本行動方針:大ショッカーは、俺が潰す! 0:どんな状況だろうと、自分の信じる仮面ライダーとして戦う。 1:渡……。 2:巧に託された夢を果たす。 3:友好的な仮面ライダーと協力する。 4:ユウスケを見つけたらとっちめる。 5:ダグバへの強い関心。 6:仲間との合流。 7:涼、ヒビキへの感謝。 【備考】 ※現在、ライダーカードはディケイド、クウガ、龍騎~キバの力を使う事が出来ます。 ※該当するライダーと出会い、互いに信頼を得ればカードは力を取り戻します。 ※ダグバが死んだことに対しては半信半疑です。 【名護啓介@仮面ライダーキバ】 【時間軸】本編終了後 【状態】疲労(大)、ダメージ(大)、精神疲労(大)、左目に痣、決意、仮面ライダーイクサに1時間45分変身不能 【装備】イクサナックル(ver.XI)@仮面ライダーキバ、ガイアメモリ(スイーツ)@仮面ライダーW 、ファンガイアバスター@仮面ライダーキバ 【道具】支給品一式×2(名護、ガドル) 【思考・状況】 基本行動方針:悪魔の集団 大ショッカー……その命、神に返しなさい! 0:自分の正義を成し遂げるため、前を進む。 1:渡君……。 2:直也君の正義は絶対に忘れてはならない。 3:総司君のコーチになる。 4:例え記憶を失っても、俺は俺だ。 5:どんな罪を犯したとしても、総司君は俺の弟子だ。 6:一条が遊び心を身に着けるのが楽しみ。 7:最悪の場合スイーツメモリを使うことも考慮しなくては。 8:乃木怜治のような輩がいる以上、無謀な行動はできない。 【備考】 ※ゼロノスのカードの効果で、『紅渡』に関する記憶を忘却しました。これはあくまで渡の存在を忘却したのみで、彼の父である紅音也との交流や、渡と関わった事によって間接的に発生した出来事や成長などは残っています(ただし過程を思い出せなかったり、別の過程を記憶していたりします)。 ※「ディケイドを倒す事が仮面ライダーの使命」だと聞かされましたが、渡との会話を忘却した為にその意味がわかっていません。ただ、気には留めています。 ※自身の渡に対する記憶の忘却について把握しました。 ※士に対する信頼感が芽生えたため、ディケイドが世界破壊の要因である可能性を疑いつつあります。 【擬態天道総司(ダークカブト)@仮面ライダーカブト】 【時間軸】第47話 カブトとの戦闘前(三島に自分の真実を聞いてはいません) 【状態】疲労(極大)、ダメージ(極大)、仮面ライダーカブトに1時間55分変身不能 【装備】ライダーベルト(ダークカブト)+カブトゼクター+ハイパーゼクター@仮面ライダーカブト 【道具】支給品一式×2、753Tシャツセット@仮面ライダーキバ、魔皇龍タツロット@仮面ライダーキバ 【思考・状況】 基本行動方針:天の道を継ぎ、正義の仮面ライダーとして生きていきたい。 1:渡君……。 2:剣崎と海堂、天道や翔一の分まで生きて、みんなのために頑張る。 3:間宮麗奈が心配。 4:放送のあの人(三島)はネイティブ……? 5:士が世界の破壊者とは思わない。 6:元の世界に戻ったら、本当の自分のお父さん、お母さんを探してみたい。 7:剣崎、翔一、ごめんなさい。 【備考】 ※自分が翔一を殺したのはキングの罠であることに気付きました。 ※渡より『ディケイドを破壊することが仮面ライダーの使命』という言葉を受けましたが、信じていません。 【紅渡@仮面ライダーキバ 死亡確認】 【ネオ生命体@仮面ライダーディケイド完結編 GAMEOVER】 【残り人数 11人】 【備考】 ※渡のデイパックの中身{サガーク+ジャコーダー@仮面ライダーキバ、ゼロノスベルト+ゼロノスカード(緑一枚、赤一枚)@仮面ライダー電王、ザンバットソード(ザンバットバット付属)@仮面ライダーキバ、サソードヤイバー@仮面ライダーカブト、支給品一式×3、GX-05 ケルベロス(弾丸未装填)@仮面ライダーアギト、アームズモンスター(ガルルセイバー+バッシャーマグナム+ドッガハンマー)@仮面ライダーキバ、北岡の不明支給品(0~1)、ディスカリバー@仮面ライダーカブト}がD-1市街地、渡の死体にそのまま付けられています。 ※ネオ生命体が持っていたキングのデイパックの中身{T2ゾーンメモリ@仮面ライダーW、グレイブバックル@仮面ライダー剣、デンオウベルト&ライダーパス@仮面ライダー電王、首輪(五代、海東)}がD-1市街地にそのまま転がっています。 ※キバットバットⅡ世がこの後どうするのか(名護達の仲間に戻るのか、また誰か資格者を見つけようとするのか)は不明です。 151 Chain of Destiny♮父の鉄拳 投下順 152 第四回放送 時系列順 擬態天道 153 Rider s Assemble(前編) 名護啓介 門矢士 紅渡 GAME OVER ネオ生命体
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T.O.Dとは? Twilight Of Destiny 意味:黄昏の運命 『ヘッドギアコネクト MMORPGのランキング一位 "Twilight Of Destiny" 』(トワイライトディスティニー) 神々の終焉の話を題材に描かれ、一度終わりを迎えた世界を舞台にしたMMORPG。 プレイヤーは神々に導かれて、様々な悪魔や魔物、魔族から奪われた力や知識、技術、感情を開放する役割を演じる。 新しいMAPが解放され、ダンジョンをクリアする度に新しい機能やスキルなどが追加されていく。 現在の職業は[剣士][弓手][聖職者][鍛冶屋][魔導師][調合師]から選ぶことが出来る。 レベルとスキルとステータスが攻略の重要ポイントになる。 STR=力/所持量 DEX=命中力/成功率 AGI=素早さ/回避 VIT=体力/防御 INT=魔法攻撃力/魔法防御力 LUK=運/確率変化 からなるステータスを上げてキャラクタを強化していく。 現在レベルは100まで開放されており、転生イベントはこれからの大型アップデートによって実施予定。 現在公開された小規模アップデートにより、 結婚システムが導入され、プレイヤーは愛を目覚めさせた。(今回はここを使います) しかしこれにより、嫉妬や憎悪なども人々に開放された仕様になり、結婚システムは争いの種を生むシステムになるだろう。 このゲームの最大の謎であり、最終目標は、 ユミルを蘇らせることである。これで、一度滅んだ世界を再構築するというシナリオである。 プレイヤーはヴァルキュリアによって導かれたノアの末裔として、この任務を全うしていく使命がある。 このゲームの魅力は、大型のアップデートをした際に行われる"カーニバル"である。 ログインしている全プレイヤーが強制参加させられるイベントで、大型ダンジョンをみんなで攻略して、 そのダンジョンに住まうBOSSを退治して神々を開放させるというイベントである。 このカーニバルは、BOSSを倒せるまで続く。 BOSSを倒せば、全プレイヤー対象に様々恩恵(職業の開放・新武器の開放・新MAPの開放・新システムの開放)が与えられるというのだから、 プレイヤーが躍起になって攻略するのは、頷ける。
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「げほっ、ごほっ……がふっ!」 明かりの消えた部屋の中に、苦しそうな咳の音が断続的に響く。 厚い布団の中に蓑虫のように包まり、シン・アスカは焦点の合わぬ虚ろな瞳で薄暗い天井を見上げた。 迂闊だったとしか言い様が無い、身体が資本の軍人である自分がまさか風邪でダウンしてしまうとは。 医務室で診て貰ったところ、どうやら宇宙インフルエンザに感染しているらしい……近頃急に冷え込んできたとは思っていたが、油断していた。 「俺もまだまだ、だな……」 掠れた声で自嘲するようにそう独りごち、シンは気だるげに持ち上げた片腕で目元を覆った。 額に触れる手の甲は熱を孕み、直に触れ合う肌の温かさが朦朧とした意識を眠りへと誘う。 風邪による欠勤をウォルコットに申請したところ、「この際だからどーんと休んでしまいなさい」というありがたい言葉と共に一週間の休暇を貰った。 思えばエンジェル隊に来てから一度もまともな休みを(休暇という意味で)とっていなかった、自分の予想以上に疲れが溜まっていたのかもしれない。 だからと言って、それはダウンする言い訳にはならない、過労で倒れるなど軍人として――否、大人として失格だろう。 まるで熱い紅茶の中に落とした角砂糖のように、溶け、薄れ、拡散していく意識の片隅で、シンは己の迂闊さを猛省する。 その時、空気の抜けるような音を立てながら入口の自動扉がスライドし、誰かが部屋の中に入ってきた。 廊下から差し込む明かりが逆光となり、部屋の奥で横たわるシンには侵入者の顔は見えない。 靴音を響かせながら部屋を横切り、ベッドの前にやって来たのは――、 A.ミルフィーユだった。 B.蘭花だった。 C.ミントだった。 D.フォルテだった。 E.ヴァニラだった。 F.yagamiだった。
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それは何時代(いつ)から存在していたのか…… そもそも地球上(この世)のものなのかもわからない……。 ただ一つ言えることは―― 食うことと子孫を残すことしか欲望が無かった人類が、 それを目にした瞬間(とき)から――歴史(ラグジュアリー)は始まった! それはただの鉱石(いし)なのか、それとも―― 13万年前、それを初めて所有(テニ)した人類の脳に"声"が響いた! 贅(ラグジュアリー)に目覚めよ!! 贅(ラグジュアリー)を極めよ!! かくして所有者(オトコ)は、 その圧倒的な贅沢欲(モチベーション)で文明・文化・芸術―― それに富・階級・権威を生み出し、その果てに―― 破滅した!! ◇ 2021年、東京―――― 実際には、東京を模して再現(リプロダクション)されし疑似空間(バトルフィールド)! 多数の並行世界の因果(カルマ)が凝って出現した「界聖杯(ユグドラシル)」は、 此処に超絶倫人(ヤバスゲエオトコ)を召喚した! 『あ……あああーーッ! 昇天する(スカイハイクラス)ぅーーッ!』 高層ビルの屋上から光がほとばしり、曇天を貫く! それは英霊(サーヴァント)が昇天、消滅せし姿! 想定外な規模の贅沢(ラグジュアリー)を味わい、満足死(イ)ッたのだ! 『どうよ……満足したか?』 「は……ハイ! 完膚なきまでに! 腹出し降参(カンシャ)致します!」 『だろォ~~?』(ホッコリ) 歓喜の涙にむせぶ相手のマスターの肩に太い腕を回し、 豪快に笑いかける全裸の中年男性(チョイワルオヤジ)! 彼こそがセレブを超えしセレブ、セレベスト・織田信長である! 『いつの間にかくたばったのか、英霊の座とやらに登録されちまったが…… なあに、やることは同じ、出来ること(カノウセイ)が増えただけよォ! 何になろうが、俺は信長! だろォ~~!』 織田信長は、屋上を吹き抜ける心地よい夜風を全身の毛穴(ケヌス)に浴び、 贅(ラグジュアリー)な心地を味わう。 どれほど金や権力があろうと、自由な心、楽しむ心がなければ、快楽を味わい尽くすことは出来ぬ。 『さあマスター、こいつの会社をゲットしたぞ! これで貴様もCEOよ!』 「あー……いえ、いいです。その人に任せておいて下さい」 『ほう? まだ足りなかったか?』 「いえ。もう十分なので……」 屋上の隅に立つ冴えない中年男は、缶ビールを手にしてホッコリ笑った。 その心は満ち足りている。 彼にとっては、この異常事態も――ナマの映画を観ているようなものなのだ。 彼の名は、村田克彦。またの名を「ステーション・バー村田」である。 【クラス】 セレベスト 【真名】 織田信長@セレベスト織田信長 【パラメーター】 筋力B 耐久A 敏捷B 魔力EX 幸運EX 宝具EX 【属性】 混沌・善 【クラス別スキル】 領域外の贅:EX 詳細不明。 恐らくは地球(この世)の理では測れない程の贅(ラグジュアリー)を宿している事の証左と思われる。 26億年以上を生きて地球を13万年も間接的に支配した贅神セレベウスを飲み込み、 魂の内部で「おもてなし」して昇天させた「神殺し(おもてなし)」の逸話を持つ。 単独行動:EX マスター不在でも行動できる能力。もはややりたい放題。 【保有スキル】 カリスマ:EX 大軍団を指揮・統率する才能。 ここまでくると人望ではなく魔力、呪い、否……神賜魔(カミスマ)である。 黄金律:EX 人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。 一生金には困らないどころか、金がありすぎて逆に困る。 聖書(バイブル)の黄金律(ゴールデン・ルール) 「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」 にも合致している。 贅の蔵:EX 彼は財宝のコレクターでもある。 【宝具】 『天魔の贅宝(ゲート・オブ・ラグジュアリー)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 空間をつなげ、宝物庫にあるモノを自由に取り出せる。 所有者の財があればある程強力な宝具になるのは言うまでもない。 あらゆる財宝を納め、そして出ていく「神の門(バーブ・イル)」。 彼の発想力が続く限りほぼ無尽蔵にあらゆる富や美食、達人を召喚でき、おもてなしに活用できる。 誰かを傷つけ蹂躙するのではなく、互いに良い気分になるために用いる。 仏教における第六天魔王(マーラ)とは六欲天の主であり、あらゆる欲望を司っている。 彼が住む天界・他化自在天の住民は、他者の快楽を自在に己の快楽として味わうことができるという。 【Weapon】 高い身体能力と知能、オトコとしての巨大な器を持つ。 無尽蔵に近い財力を持つが、どこへ行ってもそれなしでもやっていける。 デカくてアツい背中には複数の背後霊(オバケ/残留思念)が憑いており、時々助言を与える。 彼の雄汁(フェロモン)はオンナもオトコも惚れさせる。高い確率で全裸。 【人物背景】 漫画『セレベスト織田信長』の主人公。50歳過ぎの壮年の男。 財団法人「第六天魔」会長。セレブを極めた「セレベスト」のひとりであり、全セレベスト界の統一をもくろんでいる。 ライダーなどの適性もあるが、今回はセレベストとして出現した。 【サーヴァントとしての願い】 無限の願望器である聖杯の獲得そのもの。 それを用いて全人類をおもてなしする。 死者を復活させることはセレベストにも不可能だが、贅神(カミ)になれば可能かも知れない。 【方針】 聖杯を獲得する。 マスターやサーヴァントは殺さず、「おもてなし」によって勝利する。 熟女(イイオンナ)がいれば手に入れる。 【マスター】 村田克彦@こづかい万歳 【Weapon・能力・技能】 少ないこづかいをやりくりし、発想力と想像力で十分な満足を得ることができる。 週刊誌『プレイボーイ』を持っている。 【人物背景】 漫画『こづかい万歳』に登場する人物。名古屋在住。 妻子を持つ一般市民の中年男性。こづかいは1万5000円。 外で飲まない代わりに、駅のキオスクで酒とおつまみを買い、 構内の片隅で晩酌をする「ステーション・バー」が生き甲斐という小市民。 駅構内で見かけた人物を見ながら飲んでは涙ぐみ、「生の映画を観ているようなモンだよ」と発言する。 昼食はいつも駅構内のきしめんで、週刊誌『プレイボーイ』を「人生の全てが詰まっている」と断言する。 奇人変人呼ばわりされるが、少ないこづかいをやりくりすることでむしろ満足を得た哲学的な男であり、 息子の進学のためにこづかいを減らすなど社会人・家庭人としても立派な人物。 作者の幼馴染で、実在する人物であるが、ここにいるのはフィクションの登場人物としての彼である。 【ロール】 妻子を持つ一般市民。 【マスターとしての願い】 特になし。強いて言えば帰還。 【方針】 普段どおりの生活を送る。 【把握手段】 原作9話。 【参戦時期】 不明。
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タグ 明るい 曲名D 歌 橋本みゆき 作詞 みやび 作曲 黒須克彦 作品 あるとED
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機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E. 機種:PS2 作曲者:小西輝男、浅井真、河西良 開発元:トムクリエイト 発売元:バンダイ 発売年:2005年8月25日 概要 『機動戦士ガンダムSEED』と当時放送中だった『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』、それらの外伝作品(*1)を主軸にしたシミュレーションゲーム。 SDではなくリアル頭身となっているが開発がGジェネレーションシリーズでお馴染みのトムクリエイトの為、大まかなゲームシステムはGジェネシリーズと同じになっている。 楽曲制作はこちらもGジェネシリーズと同じツーファイブが担当。一部BGMはGジェネSEEDの流用。 今作からASTRAYシリーズに専用戦闘BGMが付き、後に『スーパーロボット大戦W』や『機動戦士ガンダム EXTREME VS. MAXI BOOST』以降のVS.シリーズに本作のBGMが採用された。 収録曲(サウンドテスト順) No. 曲名 作・編曲者 備考 順位 ignited -イグナイテッド- 浅倉大介 歌:T.M.Revolutionサウンドテスト不可 1 タイトル 2 ステージ解説01 ステージ解説(C.E.71)GジェネSEEDから『ステージ解説(SEED)』の流用 3 ステージ解説02 ステージ解説(C.E.73、EXTRA) 4 セッティング 5 ミッション解説01 ミッション解説(C.E.71)GジェネSEEDから『ミッション解説(SEED)』の流用 6 ミッション解説02 ミッション解説(C.E.73、EXTRA) 7 ステージ清算01 ステージクリア(C.E.71)GジェネSEEDから『清算画面(SEED)』の流用 8 ステージ清算02 ステージクリア(C.E.73、EXTRA) 9 ギャラリーモード GジェネSEEDから同曲の流用 10 イベント:過ぎ去った日々 GジェネSEEDから同曲の流用 11 イベント:哀愁 12 ステージBGM01 GジェネSEEDから『ステージBGM01(SEED)』の流用 13 ステージBGM02 GジェネSEEDから『ステージBGM02(SEED)』の流用 14 ステージBGM03 GジェネSEEDから『ステージBGM03(SEED)』の流用 15 ステージBGM04 GジェネSEEDから『ステージBGM04(SEED)』の流用 16 ステージBGM05 GジェネSEEDから『ステージBGM05(SEED)』の流用 17 ステージBGM06 GジェネSEEDから『ステージBGM06(SEED)』の流用 18 ステージBGM07 GジェネSEEDから『ステージBGM07(SEED)』の流用 19 ステージBGM08 GジェネSEEDから『ステージBGM08(SEED)』の流用 20 ステージBGM09 GジェネSEEDから『ステージBGM09(SEED)』の流用 21 ステージBGM10 GジェネSEEDから『ステージBGM10(SEED)』の流用 22 ステージBGM11 GジェネSEEDから『ステージBGM11(SEED)』の流用 23 ステージBGM12 24 ステージBGM13 25 ステージBGM14 26 ステージBGM15 27 ステージBGM16 28 ステージBGM17 29 ステージBGM18 30 ステージBGM19 31 ステージBGM20 32 ステージBGM21 33 ステージBGM22 34 ステージBGM23 35 ステージBGM24 36 ステージBGM25 37 ステージBGM26 38 ステージBGM27 39 地球連合:苦戦 戦闘BGM:地球連合軍(C.E.71・味方)GジェネSEEDから同曲の流用 40 地球連合:追撃 戦闘BGM:地球連合軍(C.E.71・敵)GジェネSEEDから同曲の流用 41 地球連合:攻防 戦闘BGM:地球連合軍(C.E.73) 42 地球連合:反攻 戦闘BGM:地球連合軍(MSV) 43 ブーステンドマン:悪の3兵器 作:佐橋俊彦 戦闘BGM:オルガ、クロト、シャニGジェネSEEDから同曲の流用 45 アークエンジェル隊:GUNDAM出撃 作:佐橋俊彦 GジェネSEEDから同曲の流用 46 アークエンジェル隊:STRIKE出撃 GジェネSEEDから同曲の流用 47 ファントムペイン:暗躍 48 ファントムペイン:GAIA×CHAOS×ABYSS 作:佐橋俊彦 戦闘BGM:ステラ、スティング、アウル 49 ザフト:偽りの仮面 GジェネSEEDから同曲の流用 50 ザフト:全軍突撃 戦闘BGM:ザフト軍(C.E.71)GジェネSEEDから同曲の流用 51 ザフト:降下作戦 戦闘BGM:ザフト軍(C.E.73) 52 ザフト:エース 戦闘BGM:ザフト軍(MSV) 53 クルーゼ隊:焦り 戦闘BGM:クルーゼ隊GジェネSEEDから同曲の流用 54 バルドフェルド隊:熱砂 GジェネSEEDから同曲の流用 55 バルドフェルド隊:波状攻撃 戦闘BGM:バルドフェルド隊GジェネSEEDから同曲の流用 56 アスハ家:消えぬ炎 戦闘BGM:オーブ軍(アスハ家)GジェネSEEDから『オーブ:消えぬ炎』の流用 57 サハク家:選ばれし者 戦闘BGM:ロンド・ギナ・サハク、オーブ軍(サハク家) 第2回マイナーゲーム259位PS2 133位 58 三隻同盟:決意 GジェネSEEDから『ラクス隊:決意』の流用 59 三隻同盟:一筋の光 GジェネSEEDから『ラクス隊:一筋の光』の流用 60 ジャンク屋:リ・ホーム 61 ジャンク屋:赤い一撃 戦闘BGM:ジャンク屋、ジェス 第2回マイナーゲーム342位 62 サーペントテール:依頼内容 63 サーペントテール:ミッション開始 戦闘BGM:サーペントテール、マディガン 第2回マイナーゲーム342位 64 ミネルバ隊:覚醒シン・アスカ 65 キラ・ヤマト:SEEDを持つ者 戦闘BGM:PA「SEEDを持つ者」、「バーサーカーモード」発動後GジェネSEEDから同曲の流用 66 ラクス・クライン:安らぎ GジェネSEEDから同曲の流用 67 ラクス・クライン:星への祈り 作:佐橋俊彦 ステージセレクト(C.E.71)GジェネSEEDから同曲の流用 68 ラクス・クライン:Fields of hope 作:梶浦由記 ステージセレクト(C.E.73) 69 ミーア・キャンベル:Quite Night C.E.73 作:佐橋俊彦 ステージセレクト(EXTRA) 70 ネオ・ロアノーク:妖気と微笑み 戦闘BGM:ネオ 71 グゥド・ヴェイア:光と影 戦闘BGM:ヴェイア 72 カナード・パルス:憎悪 戦闘BGM:カナード 73 プレア・レヴェリー:運命の子 戦闘BGM:プレア Life Goes On 梶浦由記 スタッフロール前半歌:有坂美香サウンドテスト不可 (スタッフロールBGM) スタッフロール後半サウンドテスト不可
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【登録タグ AO GUMI T yukke 曲】 作詞:yukke 作曲:yukke 編曲:yukke 唄:GUMI 曲紹介 幻想の彼方に、隠された真実を抱いて 天翔る魔法少女の苦悩を表現してみました。(作者コメ転載) イラストは AO氏 が手掛ける。 コンピレーションCD『Metaloud Witches』収録曲。 歌詞 吹き荒れる風 砂塵に舞う 灼き付いた光景を 目をそらさずに 胸に刻んで 祈りの火を灯す 交わされた 誓いの義が消えぬように 行く手阻まぬように 今は息を殺して 運命の時を待つ Set Me Free どんな時も ただ笑って過ごしたあの日々よ 導くように一筋に差す光だけを 捜していた 星屑が舞い散る夜を翔る 描く奇跡はファンタジア 幻想の彼方に 隠された真実を抱いて 信じる想いが 力となる 暗闇の中 逃れられぬ 鳴り響く戦慄に 身を寄せ合って ただ呆然と まだ来ぬ明日を見る 翻る運命でさえ 弱い自分 受け入れられずにいた どんな明日が来ようとも 決して振り返らずに Just Fly High 震えていた翼広げ 高く高く舞うために この心を 君に捧ぐ Set Me Free どんな時も ただ笑って過ごした 穏やかなあの日々よ 導くように一筋に差す光だけを 捜していた 紡ぎ出す想いを 空に馳せる 君に願いが届くように 光差すその手が導かれてゆく 理想郷へと 星屑が舞い散る夜を翔る 描く奇跡はファンタジア 幻想の彼方に 隠された真実を抱いて 信じる想いが 力となる コメント いい! -- 名無しさん (2011-09-03 23 08 42) 名前 コメント
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【作品名】第3次スーパーロボット大戦α ~終焉の銀河へ~ 【ジャンル】ゲーム 【名前】アカシック・レコード(第3次スパロボα) 【属性】意思を持った超エネルギー 【年齢】宇宙の無限の力。宇宙が誕生した時に定められた覆すことの出来ない結果、つまりは運命。概念とも言える。 イデやゲッター線、ビムラー、ザ・パワー等の制御不能な超エネルギーはこのアカシック・レコードが形を変えて人類に語りかけている。 宇宙の運命という意思を持った概念なので年齢は宇宙と同様。 新西暦001年が西暦2015年で作中の舞台が少なくとも新西暦191年(西暦2206年)までなので少なくともその時代までこの超エネルギーは存在している。 【長所】全宇宙の滅びを招く災厄である「アポカリュプシス」もこれの中で予め定められた事象とされている 【短所】正体がエヴァの第一始祖民族の残留思念なので第3次スパロボαの第一始祖民族はこいつよりも先に生まれている ちなみにOGシリーズにてもこの存在は確認されているがシリーズ自体が打ち切りになったようなものなのでそっちの正体は不明なまま vol.8
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基本情報 ; タイトル DESTINY ジャンル アクションシューティング br;(シェアワールドシューター) プラットフォーム PlayStation®4/PlayStation®3 発売日 2014年9月11日(木) 価格 Blu-ray Disc版 7,900 円+税 br;Store(ダウンロード)版 7,900 円+税 CERO 「C」(15才以上対象) 開発 Bungie 発売元 SCEJ 公式連動アプリ Android版/iOS版 VIPPERによる実戦向けまとめWiki